本体には北イタリアはサンタクローチェ地方に工場を構える LA BRETAGNA(ブリターニャ社)のカウショルダーレザーを使用しております。 Conceria La BRETAGNA(ブリターニャ社)は、 Sig Testi Giovanni 氏が 40年のキャリアをかけ、1986年に設立されました。品質の高い皮革作りを追求するため、量産体制はとらず、少数精鋭の手作業にこだわったシュリンクレザーを得意とするタンナーで、イタリアンタンニン鞣し協会に加盟しています。ヨーロッパ産原皮のショルダー部分を、植物タンニンを用いて古来からこのサンタクローチェに伝わる伝統的な「バケッタ製法」でじっくり時間をかけて鞣し、染色、加脂したものです。最終仕上げに粒出し加工(ボラナータ)をして、一枚一枚、また部位によっても違う、革ならではの表情を出しています。
温かみのあるこの革は使い込む程、ゆっくりとエイジングしていくので長く経年変化を楽しめます。また天然の植物タンニン(※)には抗菌作用があるといわれています。抗菌性試験方法及び抗菌効果 JIS L1902:2015 (菌液吸収法)において、細菌(黄色ブドウ球菌)の増殖を阻止及び抑制する効果があると判定されました。 ※タンニン、カテキン、ポリフェノールは同意語として使われています。皮革、工業の分野ではタンニン、食品、医薬、化粧品の分野ではタンニン酸、カテキン、ポリフェノールのように呼称を分けて使っていますが、化学的には同一です。